クローン病患者の就職、就労、離職、仕事事情

eyecatch20130129

クローン病患者の就職事情

クローン病は若い人が発症する病気です。丁度、就職時期の前後と重なります。概ねクローン病患者が職を失うのは下記のケースでしょう。

クローン病患者の離職ケース

  1. 就職前の在学中にクローン病を発症して、そのまま就職しない、もしくはできない
  2. 就職直後に発症してしまい、退職、離職
  3. そこそこの年数、仕事に就いていたのだが、クローン病発症を期に退職、離職



0.の「就職前の在学中にクローン病を発症して、そのまま就職しない、もしくはできない」は「就職」のスタートラインにも立てていないわけですからこのまま「働かずに」「働けずに」残りの人生を過ごすのでしょうか?それは無理ですね。かと言って無理やり就職出来るか?ですが、就職への壁が「気持ちで負けた」のか「実際に病勢が深刻なのか」で考えが変わります。クローン病の症状出まくりであれば入院とか主治医と長期のプランをまずは立ててクローン病の病状安定を目指すべきです。今は2006年以前と違ってクローン病にも色々な治療法があり病勢を抑えることが出来ます。レミケードやヒュミラを使えば普通の若者となんら変わりなく仕事に就けることが多いです。


これを言うと「レミケードやヒュミラも効き続けるわけでない。」と言われますが、そんないつそうなるかわからないものを恐れて今を制約することがおかしいのですよ。効かなくなったらその時に考えればいいわけですし、それまでに時間を稼げるわけですから色々と作戦を考えることもできるでしょう。今の問題を解決出来ないのに未来の問題を心配するなです。問題は未来にありません。常に現在にあるのです。


パートタイマーでもいい

クローン病の病状が激しく自信がない場合でもパートタイマーやアルバイトをしましょう。その間に病状が安定してきたら正社員への道も考えれ良いですし。正社員へ登用されるアルバイトもあります。選択肢は色々とあります。何がなんでも正社員にならなくてはならないなんてプレッシャーは捨ててまずは少しでも社会に身を置きましょう。クローン病になって突然、道を塞がれた感じですが、目指せば開く道もあります。

正社員であっても

最近ニュースや新聞で話題になっている「追い出し部屋」。要は辞めさせたい社員をそのような部署へ異動しまともに仕事を与えないとか、到底は達成が出来ないノルマを与えてそれが達成出来なければ罵声を浴びる。俗に言う「退職の強要」である。
今までもこのようなことはあった。でもそれは中小企業が多くて大企業は少なかった。しかし最近になって大企業でもこのようなことが横行しているのではないか?と調査が始まったわけです。

過去からクローン病患者でも就労の問題はよくあって「クローン病と診断されて会社に言ったら解雇された」とか「クローン病と診断されて会社に報告した数か月後に過酷な現場労働の部署に異動させられて辞めるしかなかった」とか。クローン病ととも職を失った人が数人いました

でも日本では経営難を理由にした解雇は厳しく制限されています。経営再建の場合は自主退職を募るわけでそれを迫るのは本来違法なんですが、病気の場合は実にグレーで「本人の体のことを考えて」と言い訳が出来てしまうのが始末が悪い。さらには度々休むと「労働者は正常な労務を提供する義務の不履行」を理由にされたりとか。

私の労組時代

私の勤める会社は大手精密機器メーカーです。3年程前まで労組の委員長をしておりました。私がクローン病と言う難病患者であったせいもあり、このようなことは定期的に聞き取り調査をしていました。幸いそのようなことはありませんでしたが、別の会社の労組に聞いたところ「ゼロではない」と聞きました。

正規労働すら難しいこのご時世

こんなことを聞くと「クローン病等の難病を発症した場合に会社へ言うのは躊躇してしまいますよね。もちろんドクターストップがかかるような病気は別ですが、難病でも継続して働ける場合とそうでない場合があります。病気なったら「ハイ!サヨナラー」ってのもなんとも冷たい話ですよね。本当に企業も余裕がなくなってますます厳しい世の中ですね。

自分から辞めない

それでも自分から「クローン病なんで会社を辞めます。」と言うのは避けましょう。もちろん昇進や自分の希望する部署で働けないこともあるかも知れません。それでも自分から辞めると言い出す必要はありません。

職場復帰・仕事復帰を残しておく

クローン病になって悲観して少し心も混乱して仕事を辞めてしまうケースが多いです。クローン病の病勢が強く宣告時に入院してしまうケースでそのまま会社を辞めてしまうのです。まずは有給を使い切る。次は休職と言う道を模索する。その期間にゆっくりと冷静に考えてください。職場復帰・仕事復帰をまずは優先に考えてください。もちろんクローン病の症状が激しく出ている時期は仕事のことなど考えている余裕すらないかもしれません。しかしほとんどケースで就労の継続は可能なのです。体より心がついて来ていないケースの方が多いのでよく考えてください。

クローン病でもできる仕事

よく「クローン病でもできる仕事がありますか?」と問い合わせを受けるのですが、基本でクローン病だから出来ない仕事はありませんが、パイロットとか健康問題で出来ないこともあります。クローン病患者で一番の制約が「トイレ」でしょう。再燃期は何回もトイレへ行くので簡単なラインの仕事!と思っても結局はトイレでライン抜けて嫌な顔されたりとか。では事務系!と言ってもそんなに事務系の仕事ってないのですよね。そういえばクローン病になって会社を辞めてしまったけど、介護士の勉強をして介護士になって「体きつい!」と言いながら頑張っている人もいます。その人は介護士はなり手が少ないのでクローン病でもそれなりに雇ってもらえると考えたそうです。働きが給料に反映しないぞ!とおっしゃっておりましたが頑張っておられます。

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