関節リウマチに効く可能性がある新たな化合物を開発した。動物実験で効果を確認した段階だが、現在、治療に使われている抗体医薬と同レベルの効き目が期待できる。高価な関節リウマチ薬の製造コストが10分の1以下になる。2年から3年後をめどに臨床試験(治験)を始める。
ソースは日経新聞
ここで言う抗体医薬はレミケードやヒュミラのことでしょう。バイオ技術で作られた生物製剤はどうしても量産が出来ないし品質の管理も難しいので高価になる。化学合成で大量生産が出来たら医療コストが下がりますね。クローン病や潰瘍性大腸炎で使われているレミケードやクローン病で使われるヒュミラですが、もともとはリウマチの薬からです。特にクローン病は腸のリウマチと呼ばれるくらいで、炎症のプロセスがよく似ているらしくリウマチの薬がそのまま応用されます。
今では5-ASAと言えばペンタサですが、ペンタサが出る前はサラゾピリンでした。長患いの潰瘍性大腸炎の人はよく知っているお薬と思います。実はこれも、もともとはスウェーデンで開発されたリウマチのお薬なのですね。サラゾピリンはオレンジ色の汗が出たり男性不妊になると言う副作用がありましたね。懐かしい話だ。
医療費低減
現在はクローン病も潰瘍性大腸炎も特定疾患として指定されいるので、高価なレミケードやヒュミラも国庫がほとんど助成してくれて患者は最低限の医療費で受けることが出来ます。ただ、この財政難の日本です。いつこの制度が見直されるかも知れません。現にリウマチの患者はレミケードやヒュミラなどの高価な薬を受けたければ高額医療で助けてもらうしかありません。よって安価で効き目がある薬が出来るということはクローン病患者の将来も安心なわけなのです。
注:クローン病や潰瘍性大腸炎に応用されると言う話はありません、これは私の妄想です。
コストとベネフィット
レミケードやヒュミラは高価であるがゆえ使用量にも副作用とは別としてコストとベネフィットの面で用量の制約もあるでしょう。コスト面がクリヤー出来るのであれば本当に効果が出る用量を使えるかも知れませんね。もちろん副作用等も考慮されることは当然です。
リウマチ薬
クローン病の薬はリウマチ薬から応用されることが多いのでこのようなリウマチ系の話題からは目が離せませんね。