ところで複雑痔瘻の治療薬Cx601はどうなった?

eyecatch20180612

Cx601はクローン病による肛門複雑瘻孔(俗に言う痔瘻ね)を治療する薬として2009年あたりから欧州であーだこーだをやっていたようです。ようやく2017年の暮れに欧州医薬品評価委員会から承認推奨の見解が示されたと発表された。同種異系脂肪由来幹細胞懸濁剤として承認推奨の見解が示されたのは欧州で初めてという。今後数カ月で承認可否の結論が出る見込みだって言われていたのだけど結局どうなったんだろう?


Cx601

既存治療が奏効せず侵襲的手術が必要な患者さんを対象に、Cx601が新たな治療オプションとなる可能性とされてレミケードうやヒュミラなどの生物学的製剤に治療を1回以上実施したのにも関わらず効果不十分な肛門周囲の複雑瘻孔への適応が期待されています。Cx601はクローン病に伴う難治性の肛囲複雑瘻孔患者に対し、「52週間にわたって長期的に寛解を維持したことが示唆されました」って発表されていました。

病変内に注入する懸濁剤

このCx601は病変内に直接注入する懸濁剤です。何がどのように効くのかは論文が英文なので訳すのが面倒臭くてちゃんと見ていませんが武田薬品工業のプレスを読むだけでそこそこ理解できますので興味のある方は「Cx601」で検索して見てください。欧州に始まって米国でも2017年から臨床第3相試験の開始予定になっていました。その結果を踏まえ日本も!って思っているのですが。

痔瘻患者には福音なのになぁ

クローン病になって痔瘻になってレミケードやヒュミラで治療するも、お腹の調子や下痢は改善されたものの「どうも痔瘻が治らない」と言う方をよく見かけます。せっかくレミケードやヒュミラでお腹もマシになり普通に近い社会生活が出来ると思ったにどうも痔瘻が邪魔をする。と言うのもクローン病患者のブログでよく見ます。早く良い結果が出て日本でも使われるといいですね。

ただ適応が複雑痔瘻かぁ

プレスには「肛門複雑瘻孔」とか書かれています。と言うことはシートンを何本も通すような複雑な痔瘻しか適応にならないのかな?。難治性の痔瘻ではなく難治性の複雑痔瘻と言うのがポイントですね。今後の行方を見守りましょう。でも日本で治験が始まるのは数年先なんだろうな。

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