毎年恒例のノロウィルスですが、今年は特に猛威を振るっているようです。
ノロウィルスは感染を予防するワクチンはないし、ウィルスを殺す薬もない。とは言え、感染したからと言って死の危険は少ない。激しい吐き気や下痢や発熱が3日程度続くのが症状。同じ激しい吐き気ならクローン病の腸閉塞の方がじゅうぶん辛いぞ。
クローン病再燃の引き金
しかしクローン病患者にとってはノロウィルスは再燃の引き金になることもあるし、ノロウィルス感染をきっかけにクローン病が悪化することもある。できることなら感染は避けたいところです。
ノロウィルス
2.ノロウィルスはインフルエンザウイルスのように脂質の膜がないのでアルコール消毒が効かない。
3.ノロウィルスは口からの感染なんので予防としては必ず手洗いをする。口周りをむやみに触らない。
と言うことでマメに手洗いをしてマスクとして口に不用意に触れないようにすることが大切ですね。
遺伝子変化
ノロウィルスは遺伝子の違いで五つのグループに分けれるらしい。そのうち病気の原因になるのはグループ2のウィルス。
2.ノロウィルスはリボ核酸が1本しかなく遺伝子が変化しやすい。
3.過去一度ノロウィルスに感染すると腸がウィルスの突起の型を覚えており、また来ても腸に侵入させないのだが、変異でウィルス表面の突起が型が変わっており感染する。
4.そして大流行。
と言うことです。実にヒトに感染するのは29種類あるそうです。クローン病患者は特にトイレへ駆け込みます。公衆トイレとか共用スペースを使うことが多いのでノロウィルスの感染リスクは非常に高いです。アルコール製剤も効きにくいので石鹸と流水でしっかりと洗いましょう。
また、ノロウィルス感染者の便から出たウィルスは下水処理場では十分に排除できずに川を経て海に出て牡蠣などの二枚貝に濃縮されるらしい。この牡蠣を食べる場合は85度以上で90秒以上加熱しなくてはならない。クローン病患者は生牡蠣はもちろんのこと、焼き牡蠣と言っても中心部にしっかりと火が通っていないと怖いですので食べる場合はご注意を!
「参考記事は日本経済新聞」