オメガ3 オメガ6 脂肪酸が与えるクローン病への影響について

eyecatch20180317

オメガ6脂肪酸はクローン病の敵か?味方か?

クローン病や潰瘍性大腸炎の炎症性腸疾患の患者は肉類等に含まれるオメガ6脂肪酸は徹底的に避けて炎症を鎮める効果がある魚類に含まれるオメガ3系の脂肪酸で脂質を補いましょう!って話ですが、どうやら東京大学では「一概にそうは言えない」って言う研究結果が発表されました。マウスに薬剤で腸炎を起こして症状によってどのような脂質が増加するか調べた。炎症が悪化する時期と回復する時期で変化する脂質が58種類あった。「ソースは日経産業新聞」



オメガ3が炎症を抑えてオメガ6が炎症を悪化させると言う報告はありましたが炎症の時期により脂質の増減を示したのは初めてとのことです。
その発表には興味が深い内容があります。

時期によってはオメガ6が必要になるため。腸炎初期にオメガ6を避けてオメガ3由来の脂質のみを摂取すると炎症が長引くと言う。
「何?クローン病の炎症がイマイチだな。」よし!魚系の食事だ!って言うのは良くないのか?少しは肉とか食べてオメガ6を摂取しなきゃならないのか?なんかそれは無謀じゃないか?お腹がかえっていたくなるぞ!

そんな時はラコールか?

流石に肉類は避けたほうがいいのでクローン病患者はおとなしくラコールですね。ラコールはオメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸が1:3で含まれています。クローン病患者に対してはエレンタールが第一選択の経腸栄養剤ですが、ラコールも使われています。エレンタールとラコールの併用もあります。もしかしてラコールでもなんとなく調子がいいと言うのはこう言うことなのかな?とも納得しています。(なんの学術的根拠はありません個人的な納得ですのでお許しを)

風邪薬もイケない

「クローン病患者には風邪薬はあまり良くないよ」って言うのも言われていました。これらはインドメタシン等が良くないですが、今回は風邪薬の一部はオメガ6由来の脂質を減らすものがあり炎症初期に風邪薬を飲むと炎症が長引く恐れがあるらしい。どちらにせよクローン病患者は強い風邪薬は避けたほうが無難ですね。葛根湯とか麻黄湯で乗り切れ!

やはり脂質と炎症は関係が深いか

変化した58種類の脂質の中には、新たに炎症との関係も見つかった。炎症性腸疾患の新たな治療法につながる可能性がある。とのことです。やはり脂質と免疫反応って関係が深いのですね。確かにエレンタールだけで過ごして脂質を徹底的に排除してもクローン病はゆっくりと進行する。かと言って脂肪酸がバランス良く含まれているラコールだけで過ごしてもこれまた同じです。「東大は薬・食事で重症化予防を!」と記事になっていますが、さてどうだろ?究極の食事療法やできればいいですね。

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