お問合せからです。
いつも参考にさせてもらってます。
5月2日の投稿読ませていただきました。
レミ前にハイドロコートン投与とありましたが
どのような薬なんでしょうか?
どんな症状の場合、効果を期待するものなんでしょうか?
よろしくお願いします。
お問合せありがとうございます。
私のレミケード投与の記事で時折、ハイドロコートンって出てきますね。
ハイドロコートンはステロイドです。
正確に言えば短時間作用型のステロイドです。
アレルギー反応を抑える
レミケードはキメラ型モノクローナル抗体って言って炎症を起こすと言われているTNFαと結合する部位のみがマウスの蛋白質から出来ているので人間の体に打つとどうしてもアレルギー反応が出来ます。反応が強く出る人は急性のアレルギー反応が出てショック症状にまでなる人はが稀にですがいます。それを防ぐためにハイドロコートンを前処理として点滴してもらいます。
レミケードの効き目を良くするため
8週経って体内のレミケードは薄まっています。そこへ投与する時に過剰にレミケードの抗体が出来ないようにするため。抗キメラ抗体が出来るとレミケードの効きが悪くなります。そうなる可能性を少なくするためにハイドロコートンを前処理として点滴してもらいます。ただこれをしておけばレミケードの中和抗体は出来ません!って言うことではありません。
ハイドロコートン200mg
私はレミケードの前処理としてハイドロコートン200mgを点滴します。抗炎症力価はハイドロコートンを1とすればプレドニンは4です。ハイドロコートン200mgといればプレドニン50mgに匹敵します。と考えるとそこそこの量を打つんだね。だからハイドロコートン投与後は下痢が治まったり炎症が治まって一瞬、楽になるのですね。納得。
気分が悪くなる
よく聞く副作用?として投与中に気分が悪くなる人がいます。「ハイドロコートン点滴してる途中に気分悪くなるよね」って言うのを何回か聞いたことがあります。点滴速度を落としてもらうと少しマシになるようです。
大変参考になりました。
抗体ができて効きが悪くなってしまった場合も効果は期待できるのでしょうか?
これは症状によってというよりも一般的な治療法なのでしょうか?
質問ばかりですいません。
すずきさん
お役立てて何よりです。
レミケードの抗体が出来て効きが悪くなることを「二次無効例」と言うのですが、その場合はハイドロコートンで前処理してもあまり大きな期待は出来ないでしょう。
もしレミケード倍量投与をしていないのであればレミケード倍量投与+イムランでなんとかなる場合があるそうです。
レミケードの前にハイドロコートンを投与したり、抗アレルギー剤であるポララミンを投与するのは一般的と言えば一般的です。もちろんしない医療機関もあるそうです。ここは主治医の考えもあるようですね。
どちらにせよレミケードも専門的な知識を持った医師に説明してもらうと理解度が高まります。
私も主治医にはいつも色々と教えてもらって病院に行くたびに「へぇ~そうなんだ」と感心するばかりです。
どうもお問合せありがとうございました。
お忙しい中ありがとうございました。
医師によって治療法はさまざまですよね。
今回の話も初めて聞く事で少し驚きを感じる次第です。
仕事での飲食や出張などうんうん!と自分に置き換えて読ませてもらってます。
今後もうまく病気と付き合いながらお仕事頑張ってください!
私も頑張ります。
今回は大変お世話になりました。
また何かありましたらよろしくお願いします。
ありがとうございました。
すずきさん
お役に立てて何よりです。
お互い道のりはかなり長いと思いますが、メゲずに乗り切りましょう! 🙂