お問合せからアルブミンがいつも低い方から。
ajariさんこんばんわ。クローン病5年です。ここ3ヶ月程、血液検査でいつもアルブミンが低くいです。1日1食でエレンタールは1200Kcal/日摂っています。それでもアルブミンが低いと言うことはエレンタールが足りないのか、小腸からうまく吸収していないのですかね?ajariさんはアルブミンが低い時とかありますか?
お問合せありがとうございます。アルブミンは肝疾患や栄養失調の状態を見る指標にも使われていますね。アルブミンが低い人はアミノ酸製剤を使いますが、ほぼアミノ酸であるクローン病の強い味方!エレンタールを1200Kcal/日真面目に飲んでいるのに何故でしょうね。
実はこれには落とし穴があるのです。
私もアアルブミンがいつも低くてそのカラクリを医師から教えてもらいました。
CRP or アルブミン
炎症と言えばCRPですね。クローン病患者は血液検査を受けると二言目にはCRP!CRP!と言うぐらい気になる炎症の指標ですね。CRPは肝臓で作られるタンパク質の一つです。そして今回のアルブミンですがこれも肝臓で作られるタンパク質の一つです。
どっちかしか作れない
実は肝臓ではCRPかアブルミンかどちらかしか作れないのです。スイッチみたいなものです。炎症が起こってCRPスイッチがオン!肝臓はCRPを製造し始めます。「俺、今CRPの生産に忙しいからアルブミン作るのはやめるわ!」ってことになるんですね。
俺クローン病だしCRP作るの忙しいし。アルブミン作るのダリーし。アルブミンいるんだったら炎症どっかやってよ!よろしく!ってことですね。肝臓は「沈黙の臓器」と言いますがこういうところでしっかりと意思表示をしているんですね。
アルブミン血中の半減期は20日
急激な炎症が起こっても早くその炎症が解決されればCRPが高くてもアルブミンは正常なのですね。次第にCRPの値も正常範囲に向かいます。ただ炎症がじわじわ続いていると肝臓はCRPを作り続けますからアルブミンの製造は抑えられています。だからアルブミンが低いと言うのは長期的な炎症が起こっているとも判断できるのです。要は炎症はじわじわと20日間以上続いているんだなってことですね。
医師に総合的な判断を
もちろん上記だけでは語れません。本当に栄養吸収が悪いのかも知れません。でもその場合は他の数値でそれを裏付けることが出来ます。炎症が犯人であれば赤沈が亢進していたり、血小板が増えていたりします。要は全体的な判断を医師にしっかりしてもらって診断をしてもらってください。単にアルブミンが低いだけで栄養をどんどん摂りましょうと言うのは危険ですね。主治医にしっかりと相談してくださいませ。
なるほど〜!!!
僕も最近アルブミンが低めで、栄養状態が良くないのか、肝臓が良くないのかなぁとか考えてたんですが勉強になりました!!!
ま、ひとつひとつに一喜一憂気にしてたらキリがないんですから、総合的な判断が大事ですね!!!
kuroon49さんこんばんわ。
そうです。アルブミンが低いと炎症が長期的に続いているとも言えるわけですね。もちろん肝臓が悪くても栄養が低くてもアルブミンは低くなりますので。なんで低いの?をしっかり診てもらうことですね。 🙂