ずっと「皮膚婁」って書いていたけど、どうやら「皮膚瘻」。
漢字間違えていた。。。
辞書で調べると
ろう【婁】
二十八宿の一。西方の第二宿。牡羊(おひつじ)座の頭部分の三星。たたらぼし。婁宿。
ろう‐こう【瘻孔】
皮膚・粘膜や臓器の組織に、炎症などによって生じた管状の穴。体内で連絡するものと、体表に開口するものとがある。胃瘻・腸瘻・痔瘻(じろう)など。胃・腸・膀胱(ぼうこう)などに、栄養補給や排出のため人工的につくることもある。瘻管。
ってことでブログ内を修正しました。失礼。
おまけに「皮膚婁」でgoole検索したら1位に出やがった。。。。
恥ずかしい。訂正したので早くキャッシュ消えてくれないかしら。
と馬鹿なことを言っている場合じゃないすよね。
皮膚瘻(ろう)はクローン病にも合併します。特に腸管皮膚瘻と言って小腸や大腸のどこかに瘻孔ができて、お腹等の皮膚につながります。外瘻とも言います。そのまま他の臓器とつながる内瘻もありますがその場合は腸管皮膚瘻と言いません。もし直腸と膀胱がつながったら直腸膀胱瘻と言います。直腸と肛門とつながる痔瘻もある意味は外瘻ですね。まぁ痔瘻は別格ですが。
クローン病はすぐに瘻孔を作ります
クローン病は炎症性の疾患なので、時に瘻孔を作ります。一番メジャーなのは、痔瘻(じろう)です。直腸粘膜や肛門陰窩に膿瘍が出来てそこからトンネルを掘って肛門付近やおしりの皮膚に貫通します。そこからは膿が出るばかりか時には便のようなものも出てきます。また腸管から膀胱に行ったり、女性であれば膣に行ったりもします。何せクローン病の症状は腹痛や下痢だけでなくこのような合併症が面倒なのです。
皮膚瘻(ろう)は
主に腸管からお腹(特にへそ付近)に貫通します。突然、ぷっくりと赤く腫れて来て膿のようなものがたまります。腫物が破れ膿のようなものが出て一瞬はマシになるのですが、また塞がると膿がたまって来ます。根本的な炎症を解決しなくてはならないので放置しておいてもなかなか治ることはありません。また腸管皮膚瘻がひどくなるとガーゼをあてていてもガーゼが瘻孔から出てくる液でドボドボになり衣服にも滲み出てくることもあります。痔瘻は膿が出ることが大半ですが、腸管皮膚瘻は腸管の内容物が出てくることもあります。
レミケードやヒュミラの出現で
2005年以前は長期間入院して絶食をしたり、一時的にステロイドを使って皮膚瘻(ろう)を抑えようとしていました。もちろん外科的に対処すれば早いのですが、瘻孔を作っている腸管も切除することになります。クローン病はやっかいでそこから再発する恐れがあるので出来るだけ外科的な処置は回避されてきました。
しかしレミケードやヒュミラの出現で皮膚瘻(ろう)が塞がることが多くなりました。
当初は痔瘻も良く効くと言われたレミケードやヒュミラですがやはり再発したりするようです。またレミケードやヒュミラを乗り切っての痔瘻はなかなか難治性で医師も苦渋することが多いようです。
クローン病の合併症とも言える皮膚症状
上述したような腸管と直接関連のある皮膚ろう等の他に掌蹠膿疱症やアトピー性の皮膚炎やレミケードの副作用とも考えられる乾癬様皮疹など色々と冒されて来ました。詳しくは下記投稿もご覧ください。