クローン病と大腸癌その2-大腸CT検査120719


昨日の続き。大腸癌の検査は主に内視鏡(大腸ファイバー)ですが、あれは苦痛な人が多い、あまり苦痛ではないPET-CT(陽電子放射断層撮影)検査は検査費が高い(7万円から10万円)。おまけに炎症性腸疾患患者の炎症で複雑な腸粘膜の検査に関してはほとんど意味がなさないことが多い(癌疑いで出るらしい)。ただPET-CTは悪性リンパ腫など見つけづらいがんを発見しやすいので、クローン病患者がお世話になるレミケードやイムランなどの免疫抑制剤の副作用の一部である悪性リンパ腫を早期発見には効力を発揮するかも知れない。ただ検査費が高い。


3次元画像

最新のマルチスライスCTならば、内視鏡に近い3次元画像を作れるそうだ。そして「大腸CT検査」と呼ぶらしい。検査費は約3万円程度。CT検査と同等で苦痛が少ない。
まず
【大腸CT検査のメリット】
検査時の苦痛が少ない。
大腸のひだの裏側もよく見える。
大腸狭窄がある場合でも検査が行える。
検査が簡単で、約15分で終了する。 
腫瘍があれば深さの情報がわかる。
大腸以外の腹部情報が得られる。

【大腸CT検査のデメリット】
平坦な腫瘍は見つけにくい。
粘膜面の変化がわからない。
5mm以上のポリープ検出率はほぼ95%以上あるが5mm以下の場合内視鏡検査に劣る。
その場で治療できない。
前処置で残渣に造影剤が混ざっていないとポリープと区別が難しい時もある。 

検査前処理

大腸の検査でツライのは前処理である下剤ですが選択肢があるようです。
前処置を1日でやってしまう場合は、大腸内視鏡とほぼ同じ処置。
前処置を2日でやってしまう場合は大腸注腸透視の時のような検査食と検査前夜に400mlのマグコロールP。
前処置を3日でやってしまう場合は、検査3日前から食事のたびにガストログラフィン5mlこれは狭窄が酷い人には適用だそうです。

狭窄に行ける!?

狭窄が酷くてそこからカメラが入らないって人もいますが、大腸狭窄がある場合も検査が行えます。ただし残念ですがクローン病の癌病変で代表的な平坦な癌は見つけにくいようです。やはり大腸ファイバーしかないのね。
ただ大腸CTで得られる画像はそこそこ鮮明で大腸注腸透視に近い画像が得られます。となると狭窄の状況の判定等にはいけそうですね。でもどこでもやってくれる検査でもなさそうなので興味のある方は主治医と相談してみては。

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