海外出張、海外旅行時のトイレ事情-クローン病、痔瘻患者の対応130601


今回の中国出張記は如何でしたでしょうか。
そこでお問合せから

中国出張はお疲れ様でした。私もクローン病で小腸はそれほど悪化していないのですが、下痢と複雑痔瘻で苦しんでおります。またシートンが3本入っておりウォシュレットでなければ排便後の処理が難しいです。海外に遊びに行ってみたくてパスポートまでとったのですが、クローン病のことを考えると踏み出せず海外旅行は諦めておりました。
今回のブログを読んで同じクローン病で仕事とは言えステロイドで対応して4泊5日をこなしているのを見て、私も中国あたりなら2泊3日程度であればなんとななるかな?とかなんか勇気が湧いてきました(笑)。中国のトイレ事情は如何でしたか?参考にしたいので記事にしてください。

お問合せ有難うございます。状況を拝見して「私みたいに小腸がヤられていて食事!ヤバい!ステロイドか?」とか食事面で大騒ぎにならなくてお尻事情のみの問題であれば私よりはさらに楽に行けるでしょう(笑)
まとめてみましたので主治医と相談して参考にしてください。

空港はウォシュレット

国内空港はウォシュレット優勢です。まず日本国内の空港は問題ありません。中国の空港でもウォシュレットが設置されていた所が多かったので驚きました。もちろんローカルの空港はウォシュレットがない場合があるので注意が必要です。

飛行機はウォシュレット

飛行機のトイレはウォシュレットではありません。でもボーイング787はウォシュレットついているらしいです。ボーイング787に乗る機会があればこの目で確認して来ます。

ホテルもウォシュレットないことが多い

実は今回の中国でも五つ星ホテルであってもウォシュレットがない部屋がありました。またあっても故障していたりする場合もあるので注意が必要です。

やはり自衛手段です。

やはりウォシュレットはないことを前提で考えるほうが無難でしょう。とりあえず携帯ウォシュレットと殺菌消毒薬作戦で乗り切る方法を考えてみましょう。

携帯ウォシュレット

TOTO携帯ウォシュレット-時事戯言!炎症性腸疾患(クローン病)人気商品はTOTOの携帯ウォシュレットです。約1万円程度しますが安定して評判がよろしいようです。これがあれば飛行機内であってもお尻の洗浄が可能です。また急遽、トイレに駆け込んだ場合も心配する必要がありません。特に日本国内であればコンビニ等もほとんどウォシュレットが設置されているのであまり意識しない痔瘻患者さんもいますが、海外ではウォシュレットがないことを前提に是非とも携帯ウォシュレットを準備しましょう。もちろん約1万円ですが安心感は絶大ですね。

ヒビデン

ヒビデン-時事戯言!炎症性腸疾患(クローン病)ヒビデンは殺菌消毒薬です。(真菌やウィルスには無効)です。私が痔瘻の術後の治りがイマイチだった頃をはこれを使っていました。ヒビデンは医師によって「肛門粘膜は使わないよ」って場合と「いやいや肛門OKでしょ」って方針が違うので主治医に相談してください。
ペットボトルのなかに50倍に希釈してトイレットペーパーがドボドボになるまで濡らしてお尻を綺麗にすると言う手もあります。しかし困ったことに飛行機は液体の制限が非常に厳しいです。
ヒビデンは50倍に希釈して使うので航空機の機内持ち込み100ml以下のルールもクリアー出来ます。100mlの原液があればペットボトル50本分作れます。これなら日本とアメリカ間の約10時間の旅でも持ちこたえられます。もちろんペットボトルは保安検査場を通過出来ないので、ペットボトルの調達は保安検査後にクリーンエリア内で買うことになります。
ヒビデンを処方してもらう時に医師に書類を書いてもらえば「医薬品」となり空港の保安検査員に見せれば通ります。ただ成田や関空はパスしても海外に出ると各国のルールがありますので海外出張や海外旅行で航空会社が確定した時点で事前に搭乗する航空会社に確認をすると安心です。

●ヒビデンに関しては過去にも記事にしていましたね。
ウォシュレットがない時の対応策-殺菌消毒「ヒビデン」編110319


なんとかなるかな

その気になって阻害要因を調べて対応していけばなんとかなることも多いと考えますのでクローン病だから無理とあきらめてしまわないで近場の海外から挑戦してみてはどうでしょう。

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