ロキソニンやばい?大阪市大、炎症性サイトカインが薬剤性小腸傷害を引き起こすことを確認


私たちクローン病患者が痛い時に何かとお世話になっているロキソニン
ロキソニンは非ステロイド抗炎症薬(NSAID)です。
そのロキソニンを使うのを躊躇させる衝撃的で困った記事を見つけてしまった。

【大阪市大、炎症性サイトカインが薬剤性小腸傷害を引き起こすことを確認】
大阪市立大学(大阪市大)は5月29日、解熱や痛み止めなどに広く使われている「非ステロイド性抗炎症(NSAID:Non-Steroidal Anti-Inflammatory Drug)」による小腸傷害が炎症性サイトカインの1つである「TNF-α」により引き起こされることを、NSAIDを長期服用中の関節リウマチ患者を対象としたカプセル内視鏡による研究で明らかにしたと発表した。
同成果は同大大学院医学研究科 消化器内科学の渡邉俊雄 准教授らによるもの。詳細は英国の消化器専門誌「Gut」オンライン版に掲載された。
NSAIDは、感冒患者の解熱から変形性関節症や関節リウマチなどの骨関節疾患患者の鎮痛まで広く使用されている薬剤で、例えばNSAIDの1つである低用量アスピリンは心筋梗塞や脳梗塞の予防に用いられている。しかし、NSAIDの長期服用はさまざまな副作用を引き起こすことが知られており、中でも深刻なのが潰瘍やビランなどの胃腸傷害で、重症例では出血や穿孔を来たし死に至ることもある。
引用:マイナビニュース 5月30日(木)18時10分配信

過去からロキソニンやボルタレン等の非ステロイド抗炎症薬(NSAID)は「胃腸を荒らすのでクローン病や潰瘍性大腸炎の患者には良くないよ」と言われていました。今回はそれを「これでもか!」「へへぇ~二度とロキソニンには手を出しませんお許しを~」とひれ伏してしまうような研究結果の発表です。



小腸カプセル内視鏡

今までは非ステロイド抗炎症薬(NSAID)の与える影響は胃や十二指腸あたりまでと制限されていましたが、カプセル内視鏡が普及して来たために小腸まで詳細なデータが採れて評価を出来るようになったんだな。

レミケードでお馴染みのTNF-α

今回の結果は、NSAIDによる小腸傷害が炎症性サイトカインであるTNF-αにより引き起こされていることを示すもの」と言及されています。なんだ?ロキソニンを飲むとTNF-αがバンバン産生されるのか!?おい!!そうなんだね。きっとそうなんだ。
ということはロキソニンを飲むとレミケードの効きが悪くなるのかな?よし!これは今度の診察時に我らが伊藤大先生に聞くとしよう!

レミケードでリスクは1/4

ということはレミケードはTNF-αを阻害する薬なんだからレミケードを投与している人は平気なんじゃないの?ってことでレミケードを投与している人としていない人で比較をしたようだ。流石!ぬかりはないな。そして

この結果、TNF療法施行群ではTNF療法非施行群に比較して重症小腸傷害の発症のリスクが約1/4に低下していることが確認されたという(オッズ比:0.23)。

おお!レミケードを投与していればある程度は避けれるんだ
でも本当にそれでいいのか!?今回の研究はリウマチでの非ステロイド抗炎症薬(NSAID)での痛みのコントロールであってクローン病患者はモロに消化器官なわけですから例え1/4でもヤバいですよね。

でも怖いな

今までは「ダメなのは解っていたけどとりあえず痛みはなくなるし」って感じでロキソニンを飲んでいましたが、今回の研究結果を見るとちょっと気軽にはロキソニンは飲めなくなりますね。これからは「痛い~死ぬ~」って耐えるのみか。でも今回は事実を知っただけで今まで何とかなって来たわけですから今後もなんとかなるさ!ってのは楽観的するぎるな。

代表的なお薬

アセチルサリチル酸(商品名:アスピリン®、バファリン®)
イブプロフェン(ブルフェン®、エスタックイブ)
ロキソプロフェン(ロキソニン®)
ジクロフェナク(ボルタレン®)
アセトアミノフェン(カロナール®,アンヒバ®坐剤)

てか、風邪薬も飲めないじゃないか!

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