慢性の炎症はがんのリスクを高める-クローン病とがん140608


今朝、日経新聞か日経産業新聞か忘れてしまったけどロクでもないことが書いてあった。
炎症はがんと密接に関わっています。だって。
もちろん以前から炎症はがんリスクがあるとはうすうすは気づいていましたが改めて認識させらると凹むぞ。
題材はB型肝炎やC型肝炎や胃潰瘍に関係のあるヘリコバクター・ピロリ菌によるウィルスに由来する炎症の話でしたが炎症であれば炎症性腸疾患も同じだわな。

クローン病潰瘍性大腸炎のように腸管内の何かを異物と認識しそれをやっつけようと免疫細胞が集まってくる。免疫細胞は他の免疫細胞を呼び集める。ますます免疫細胞が集まってその異物に対して総攻撃をする。これが炎症状態だ。再燃状態のクローン病や潰瘍性大腸炎の患者の腸管内ではこれが日夜、繰り広げられている。本当に迷惑な話である。

病原体や細菌に感染であればその原因菌とかが排除されたら免疫細胞は解散!なので次第に炎症は治まってくれる。でもクローン病患者潰瘍性大腸炎患者はそうはいかない。排除しようがないものと一生懸命攻撃して戦っているわけですから炎症が続き慢性化します。こうなるとのちにがんを発症する例が多い。