サラゾピリンが「がん」に効く-がん治療情報130325


がんの再発や転移の原因とされる「がん幹細胞」を狙い撃ちする臨床研究が4月上旬、国立がん研究センター東病院(千葉県)で始まる。がん細胞を標的にする治療の臨床研究は国内で初めて。手術で取りきれないがんでも根治出来る治療法につながる可能性がある。
胃がんの幹細胞の表面にある特徴的なたんぱく質CD44vの働きを抑えると活性酸素の攻撃に弱くなることを発見した。
[朝日新聞 2013/03/25]

たんぱく質CD44vの働きを抑えるのが、なんと潰瘍性大腸炎の治療薬である「サラゾピリン」に含まれる「スルファサラジン」である。サラゾピリンは1996年にペンタサの登場とともに影をひそめていきました。でも1995年以前は潰瘍性大腸炎と言えばサラゾピリンだったわけです。じゃペンタサでもがんに効くか?と言えばペンタサはメサラジンなのでスルファサラジンではないので違いますね。