クローン病・潰瘍性大腸炎と診断されたらまっ先に読む本


私がクローン病との闘病でお世話になっております。医療法人錦秀会インフュージョンクリニックの伊藤裕章院長がこの度、炎症性腸疾患に関する本を出版されました。そのクリニックに通院する患者として主治医が160ページを超える炎症性腸疾患専門の本を出版されることには感慨深いものがあります。私がクローン病だ!潰瘍性大腸炎か?と言われた1996年当時は専門の医学書を見ても数行で書いてあるくらいで情報は皆無に等しい状況でした。当時はパソコン通信でなんとか同志を探し当てたものです。過去にも色々な炎症性腸疾患の本が発刊されていましが、それらと十分に肩を並べるとともに最新としてのアドバンテージがあると感じております。つい最近にクローン病や潰瘍性大腸炎と診断されて途方に暮れている方に十分おすすめできる一冊であり、すでに十分にクローン病と闘病を果たしている方もレミケード等の生物学的製剤に理解を深める機会になる一冊だと思います。

クローン病・潰瘍性大腸炎と診断されたらまっ先に読む本
-炎症性腸疾患の革命的治療-
三雲社発行 1300円+税
ISBN978-4-902095-59-3



生物学的製剤

本の大系は「トップダウン治療」です。よってレミケードやヒュミラのような生物学的製剤を中心に話が進みます。その中で免疫の仕組み等がわかりやすく説明されております。現状の炎症性腸疾患の治療法がどのようなアプローチのものか?も詳しく解説されています。また血液検査のことも詳しく解説されており、その中でアブルミンの数値が長期炎症の指標になる理論がわかり、なるほど!と思いました。

第五章への希望

第五章に炎症性腸疾患のこれからがあります。近い未来にさらに治療の選択肢が拡がったり、手術や著しい再燃を遠く未来に遠ざけたり。そんな希望が見える内容でした。このようなアプローチで世界の医師や研究者や薬学者が日々仕事をしているんだな。と思うだけで希望の光ですね。

暗闇に一点の光

最近になって炎症性腸疾患と診断された患者さんへ、今は希望も未来もない悲観な気持ちでしょう。悲しみはさらなる悲観を呼び、やがてあきらめに変わる。そのあきらめの中で、それでも生きて行こう!と腹をくくった時!一度読んで見てください。そこからの第一歩を踏み出すきっかけになると思います。

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