ZDさんからの問い合わせ。
1.02月頃から調子が悪くなりました、レミケード投与後4週目から、下痢、発熱で仕事もままなりません。
2.なんとか先日レミケードを投与して安定したのですがまた4週目あたりから同じように悪化します。
3.医師は一旦炎症を抑えましょうとステロイド(プレドニン)を勧めます。
4.ステロイドは副作用が怖いので飲みたくないですが、あなたのブログを読んでいると、たまにプレドニンを飲んでおられるようです。
5.副作用とか大丈夫ですか?
お問合せありがとうございます。ステロイドの副作用心配ですよね。
ステロイドに副作用が無ければ神の薬と言われています。それぐらい効き目はバッチリなのですが。あくまでも私見と見聞きしたことを織り交ぜてお答えします。
ステロイドが怖いのは副作用か?
確かにステロイド(プレドニン)は色々な副作用があります。ステロイド剤が一番怖いのは副作用ではなくステロイド離脱困難になることです。確かにステロイドには重大な副作用がありますが、短期(1か月程度)であれば、顔がむくんだり、ちょっと白血球の数値がおかしくなったり、食欲増進したり、変なとこに脂肪がついたりとか。でもこれらはステロイドをやめれば副作用も消える可逆性の副作用です。
離脱困難
ステロイドはドカーン!と使って徐々に減量が原則です。通院では25mgからスタートが多いです。ほとんどの場合は劇的に効果が出ます。そこから25mg→15mg→10mg→5mg→離脱と医師と相談しながら減量します。何故か10mgの壁があってここから5mgに減量する時に症状が悪化することがあります。減量過程で悪化すると一旦15mgに戻します。となると長期化して離脱困難になるわけです。
長期化
長期化すると(3か月を超える)白内障や緑内障など視力に関すること。股関節あたりの骨が壊死する(人口関節にしなくちゃならない)。感染症のリスクが大きくなる(人ごみ、風俗アウト)、骨粗鬆症などである。ステロイドを離脱しても改善しない副作用があります。(非可逆性副作用)
すべてそうなるわけではない
ただ、すべてがそうなるわけではありません。また突然になるわけでもありません。よってステロイドを開始したら、眼科で眼圧を眼底検査をする。骨量を計測する。関節はMRIで診る。副作用の予兆を発見して手を打つこともできます。
私もできれば飲みたくない
私もできればステロイドを飲みたくありません。でもそれしか手がなければそうするしかありません。私も食欲が異常になったり、速度感覚がおかしくなったり、なんとなく浮腫んだりと色々と出ますが、離脱すればもとに戻っています。ただステロイドは生涯使用総量ってのがあって総量が10,000mg超えたあたりから色々と出やすいようです。ただこれも医師によって1日5mgなどの低用量だったら30,000mgまでは許容とか。基準があいまいでよくわかりません。
時間が許せるであれば
時間が許せるのであれば、IVH(中心静脈栄養)等、絶食入院をすればステロイドなしで緩解に持って行ける可能性は高いです。クローン病は「絶食」言う手段があります。実はこれも効果がテキメンに現れます。ただIVHを埋めると最低でも4週入院コースなのでそれなりの時間の余裕が必要ですね。
投稿当時から変わり、クローン病治療剤としてゼンタコートが出ました。これは副作用の少ないステロイド剤と言われています。
詳しくは
ゼンタコート-クローン病の治療薬
をごらん下さい
クローン病とステロイド剤はみなさん興味があるようで過去からも問い合わせがありますので参考にしていただければと。
クローン病でステロイド(プレドニン)ですか?-問合110815