希少疾患薬ではレミケードは売上高ダントツなんだ。


週間ダイヤモンドで見たのですが。
2010年の世界で売り上げ高(希少疾患薬のランク)
レミケードが6445億円、エンブレルが5991億円、リッキサンが5817億円、ヒュミラが5762億円です。クローン病おなじみのレミケードとヒュミラで総計1兆を超えます。日本ではレミケード604億円、グリベックが430億円、プログラフが396億円、ペンタサが194億円です。何が言いたいかと申しますと、世界の製薬会社が希少疾患に本腰を入れだした!と言うことです。


慈善事業

数年前までは希少疾患薬の開発はどちらかと言えば慈善事業に近いものであった。例えば慢性骨髄性白血病治療薬であるグリベック。発売当初は小さな市場だった。しかし薬の効果で患者が生存して薬を使い続ける。加えて他の希少ガンにも効くぞ!ってことになり売上が飛躍的に伸びて今や3753億円を売り上げる。レミケードも当初は悪性リウマチからスタートしてクローン病、乾癬、ベーチェット病、強直性脊椎炎、潰瘍性大腸炎と次々に承認を受けた。

もう生活習慣病薬では戦えない。

大規模な開発費、広範囲な臨床試験が必要となる生活習慣病薬は競争の中、既存の効果が上回る薬が出にくい。おまけに大量の資金を投じたうえに臨床試験が失敗に終わるケースが重なるようになった。希少疾患薬は臨床試験等は小規模でローリスクである。しかし使う人も希少なのでローリターンであるが、グリベックのような例がある。現に2010年に米国で承認された3割は希少疾患薬だったりする。

分子標的薬

今後はこのように希少疾患薬にシフトするかも知れませんね。ひとつの薬を多くの患者に投与するのではなく適切な薬を適切な患者に投与する。それが副作用による苦しみを低減させるのでしょう。分子標的薬はまさにそれですね。もちろん私たちクローン病で使うレミケードもそうです。他の免疫は抑えずに炎症発生の悪玉と考えられているTNF-αだけをブロックするのです。さて今後はどんな薬が開発されるのでしょうか。

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