お問い合わせからクローン病の結婚生活についてのご質問を頂きました。
※内容は要約しています。
お問い合わせありがとうございます。率直な回答を申し上げます。
「勝手にしろ!」ですね。
と言うのも、まぁ彼女さんも彼氏さんも結婚したくてお問い合わせをくれたのですよね。まぁ将来のことを不安に思って、お別れのケースが多いのも事実。もうお若いお二人の相思相愛の惚気話しを聞かされておじさんおかしくなっちゃいそうです。あなたは支える覚悟がおありなようなので絶対に乗り切れますよ。では少しばかり助言を。
仕事は辞めない
これもクローン病の方だけではないでしょうけどよくあるケースで病気を理由に自分から会社を辞めてしまうことです。社員であればなかなか会社は首を切れないのです。またクローン病が原因で入院等もありますが、うまくコントロールできれば有給休暇の範囲でいけますよ。さすがの私も今年の手術入院の時は危ないなと思いましたが結局は3週間程度で出てこれました。まず仕事を辞めることより、なんとか実績を上げることに頭を使うように彼氏に言っておいてください。
子作りも躊躇しない
子作りも躊躇してはいけません。確かにクローン病は遺伝すると学説は証明しています。しかし欧米データで父母がクローン病の場合で約20%です。片方の場合は半分の10%ではなく7%あたりでさらに日本ではこの数字より低いとも言われています。まぁこんなデータは自分が当たってしまえば100%です。あまり気にせず新しい命を製造してください。もし産まれて来た子供さんがクローン病になったとしてもそれ以上に人生はいいものです。私はクローン病になって一度も「産まれて来なければよかった」なんて思ったこともないし、もし次も人生できるけど条件はクローン病な?って神や仏に言われたら「了解」って言いますよ。もしかして「なんで私をこんな身体に産んだ」って子供さんに言われるかも知れません。でもやはりそれ以上に人生って素晴らしいですよ。現にクローン病の私が結婚をして子供も出来て普通に生活しています。
結婚生活は?
よって結婚生活には少しだけの制約はできるかも知れません。例えば、食事とか。でも食事に気を使うのは健康でもすることです。あと体調が急に悪くなって寝込んだり、ここぞと言う時に家族サービスが出来なかったり。まぁそれぐらいですよ。クローン病は余命とかあまり影響なさそうですし。何も心配することありません。どうぞ好き勝手に結婚して幸せな結婚生活を送ってください。
どんな苦労が待っているか?
今は悩むかも知れません。でもあなた達は将来の何に不安を持っているのですか?おそらく漠然とした不安だけでしょう?問題は未来にも過去にもありません。常に現在にあります。あなたの決断が未来へ繋がります。「苦労する」と一言で言いますがどんな苦労するをするのでしょうか?クローン病が悪化して職を失って生活が破綻するとかでしょうか?職を失うのはクローン病患者だけではありません。健康な人でも或る日突然に職を失う事もあります。見えない苦労に怯えるより、見える今を大切に。
結婚を反対される
特に健康な方のご両親であれば、よくわからないクローン病とか言う難病患者のところに嫁なんてやれるか!とか大反対される事もあります。でもその反対の苦労を乗り切れない限りは今後の苦労も乗り切れるか?と言う話です。その反対を説得する覚悟がなければこれから待っている様々な出来事を乗り切れるのか?って話ですね。
逆に彼女がクローン病とか
今回のお問い合わせのケースとは逆に彼女がクローン病ということもあります。もちろん男はなんとか働けさえすれば結婚生活は成り立ちますが、女性がクローン病となると妊娠や出産の課題が出て来ます。ただクローン病の女性だからと言って妊娠や出産が出来ないわけではありません、医師と相談し主治医と産婦人科が連携して元気な赤ちゃんを授かっているクローン病女性もいます。
クローン病同士の結婚
お互いクローン病なわけですから何の気兼ねもいりません。確かに両方がクローン病を悪化させてしまって大変な時期もあることは想像できます。でも献立とかは共通で行けるし、今はレミケードやヒュミラなどの生物学的製剤でコントロールも出来ます。またお互いを理解し合えるので実はベストカップルになるかも知れませんね。
どうぞ!お幸せに!