クローン病から来る関節痛
膝の関節がじわじわ痛い。クローン病の合併症です。膝なことが多いようですが、患者によっては肘(ひじ)や股関節が痛くなる人もいます。稀に「指の関節が強張るようにように痛い」と言う人もいます。クローン病は腸管のリウマチと言われていますが、納得ですね。私は少し調子が悪くなってくると膝の関節が痛くなってきます。激痛と言うよりは微妙に痛いという感じです。
関節痛はクローン病の合併症
関節痛はクローン病の腸管外合併症の一つですが、リウマチのように関節の骨が破壊されることはありませんのでいくらクローン病がリウマチの腸管版と言っても少し炎症のプロセスは違うようですね。しかし「ズーン」と少し痛い重みが続きます。クローン病から来る合併症の関節痛は「のたうち回る痛みと言うよりは要所要所でd気が散る痛さ」のことが多いようです。
ロキソニンとクローン病
先ほど言いましたようにクローン病の合併症として出る関節炎、関節痛はじわじわと重苦しい痛みとして出る人もいれば、激しく痛む人もいるようで、ロキソニン等の鎮痛剤を飲む方もいます。しかしこれはこれでクローン病はよくない薬なので困ったものです。確かにロキソニンを飲めば関節痛は緩和されます。しかしクローン病の関節炎や関節痛はそんなにすぐに治る訳ではないのである程度の期間はロキソニンを服用しなくてはなりません。するとロキソニンが腸管に悪さをして腸管にダメージを与えることになります。やはり困ったものですね。
やはりクローン病の病勢を落ち着けるが先決
私は基本的には湿布で冷やすようにしています。そしてエレンタール等で絶食するなりしてお腹のコンディションが改善すると関節痛も軽減することが多いです。クローン病の合併症についてはクローン病の病勢をコントロールすると関節痛も落ち着くケースが多いようです。
外用薬で対処する。
飲むロキソンがクローン病の悪化因子と言うのであれば、ロキソニンテープやロキソニン パップを貼るか?ですね。関節痛が長引いて長期間にロキソニンを飲まなきゃならないような状況になるのであれば外用薬のほうがいいかもしれません。私もロキソニン パップを使いますがそこそこ効きますよ。
レミケードで抑える
クローン病の合併症から来る関節炎・関節痛はレミケードがよく効くようです。ただしレミケードの効力が切れるとまた関節が痛むことが多いのと、その痛みもそこそこの痛みなことが多いようです。「レミケード切れ〜関節が激痛〜」ってのもよく見ます。やはりまずは炎症をコントロールすることが先決です。絶食やエレンタールを駆使して乗り切りましょう。
合併症の合併症もあるぞ
関節痛や関節炎はクローン病の腸管外合併症ですが、その関節痛や関節炎は合併症の合併症ということもあります。例えば皮膚にでる結節性紅斑の合併症も関節痛や関節炎です。またレミケードやヒュミラなどの生物学的製剤を使うと稀に出る掌蹠膿疱症に合併する関節痛はペインクリニックのお世話になることもあるそうです。単に関節炎や関節痛と言っても様々な背景があります。このようなブログの情報であたりをつけてそのままして処置遅れにならないように、ブログの情報は参考程度にとどめて頂き、最後は医師に相談するようにしてください。