クローン病の血液検査の所見-血液検査でわかるクローン病の状態


血液検査所見でクローン病がわかるか?

クローン病の血液検査の所見


血液検査の結果でクローン病が解るか?となると、クローン病とすでに診断されていてクローン病の病勢や活動状態の目安にはなりますがクローン病の診断は非常に難しいと思います。それはクローン病以外の病気でも上がる血液検査の数値だからです。逆に言えば「血液検査の結果は異常なし」でも実はクローン病だったと言うのはよくあること。クローン病は患者それぞれで大きく違うことがあります。

クローン病の血液検査の代表的な項目

CRP

この数値は高いとだめ基準値(0.3mg/dl以下)
C反応性タンパク(C-Reactive Protein)でこれは炎症に反応する数値です。このCRPが高いと「体の中のどこかに炎症があるんだな」となります。でもどこにあるかまではわかリマせん。クローン病は炎症を起こす病気なのでこのCRPが高ければ消化器官のどこかに炎症が起こっていると推察します。炎症性腸疾患では非常に重要な検査項目です。クローン病の治療中もこのCRPで治療が奏効しているか判断する重要な指標です。

白血球数

この数値は高いとだめ基準値(3500〜9000/μl)
白血球は生体内に入ってきた異物に対する免疫反応の働きをする。炎症や感染が起きるとこの数値が上がる。ややこしいのは盲腸(急性虫垂炎)でもこの数値が上がる。クローン病は右下腹部(小腸と大腸のつなぎ目)でよく起こる。そこには虫垂もあるので「白血球数高い!、右下腹部に圧痛!、これは盲腸だ!」と手術してお腹を開けたら虫垂に異常はなくクローン病でしたと言うことが昔はよくあったそうです。誤診と言われそうですがこれで早期にクローン病がわかったこともあります。

アルブミン

この数値は低いとだめ基準値(3.8〜5.3g/dl)
これは肝臓で作られる物質。栄養状態を見る血液検査の項目ですが、実は肝臓ではCRPかアブルミンかどちらかしか作れない。炎症があって肝臓が一生懸命CRPを作っているとアブルミンは作られなくなる。よってこのアブルミンが低いと長期的な炎症があったとも判断できる。このアブルミンを単に栄養状態が悪いとして見るかここ数週間炎症があったのか?と見るかでクローン病の名医度がわかるところ。

血小板数

この数値は高いとだめ基準値(15〜40万/μl)
炎症や潰瘍で消化管のどこかに傷や出血があればそれを止血するために血小板が頑張ります。クローン病ではクローン病の病勢の強さに相関があり、潰瘍性大腸炎では数値は高くないけど病勢との相関はないと言われています。

赤沈

この数値は低いとだめ基準値(男性12mm/h、女性15mm/h)
組織に炎症や壊死があるとこの数値が上がる。消化管のどこかで強い炎症があると赤沈の速度が速くなる。これは特にクローン病の診断時や初期症状において重要な指標にひとつ。

赤血球数

この数値は低いとだめ基準値(男性430〜570万/μl、女性350〜500万/μl)
貧血を見る項目、少ないとどこかに慢性的な出血がないか?とか栄養の状態がイマイチか?を判断する。ただ脱水状態だとこの数値は高くなることもある。クローン病でかつ赤血球が高いと脱水状態が疑われる。

ヘモグロビン

この数値は低いとだめ基準値(男性14〜18g/dl、女性12〜16g/dl)
血を見る項目、少ないとどこかに慢性的な出血がないか?とか栄養の状態がイマイチか?を判断する。

血清鉄

この数値は低いとだめ基準値(男性54〜200μg/dl、女性48〜154μg/dl)
貧血状態を見る項目ですが、クローン病で十二指腸がイカレれいると鉄分の吸収が悪くなり低くなる。またエレンタール等の栄養療法をしているとどうしてもミネラル分の摂取量が減るので適時、鉄分の補給等をするか?の判断もする。

血清総蛋白

この数値は低いとだめ基準値(6.5〜8.0g/dl)
全身の栄養状態を見る項目、クローン病になると食べれなかったり、またエレンタールの摂取量が少なくて栄養状態が悪くなる。また肝臓や腎臓が悪いと低くなる。クローン病患者は血清総蛋白は低いけど中性脂肪値が高い傾向にある。これはエレンタールを一気に飲んだり、炭水化物から栄養を取ることが多いのが要因と言われている。


最終更新日: 2017年11月26日 all555hits.weekly7hits.


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