慢性の炎症はがんのリスクを高める-クローン病とがん140608

今朝、日経新聞か日経産業新聞か忘れてしまったけどロクでもないことが書いてあった。
炎症はがんと密接に関わっています。だって。
もちろん以前から炎症はがんリスクがあるとはうすうすは気づいていましたが改めて認識させらると凹むぞ。
題材はB型肝炎やC型肝炎や胃潰瘍に関係のあるヘリコバクター・ピロリ菌によるウィルスに由来する炎症の話でしたが炎症であれば炎症性腸疾患も同じだわな。

クローン病潰瘍性大腸炎のように腸管内の何かを異物と認識しそれをやっつけようと免疫細胞が集まってくる。免疫細胞は他の免疫細胞を呼び集める。ますます免疫細胞が集まってその異物に対して総攻撃をする。これが炎症状態だ。再燃状態のクローン病や潰瘍性大腸炎の患者の腸管内ではこれが日夜、繰り広げられている。本当に迷惑な話である。

病原体や細菌に感染であればその原因菌とかが排除されたら免疫細胞は解散!なので次第に炎症は治まってくれる。でもクローン病患者潰瘍性大腸炎患者はそうはいかない。排除しようがないものと一生懸命攻撃して戦っているわけですから炎症が続き慢性化します。こうなるとのちにがんを発症する例が多い。


“慢性の炎症はがんのリスクを高める-クローン病とがん140608” の続きを読む

ぜんそくはIL-4(インターロイキン4)か。

2014年05月12日付の日経新聞から。

ぜんそく起こる仕組み解明 白血球分泌物が関与。
ぜんそくなどを引き起こすアレルギー反応の新たな仕組みを解明した。アレルギーの原因物質の影響で、白血球の一種が働いて特定の物質が分泌される結果、炎症につながっていた。

システインプロテイン?

システインプロテインはパイナップルやダニなどに含まれるたんぱく質分解酵素でアレルギーを強く誘導することが知られている。でもぜんそくなどが起こる仕組みは解らなかった。あっ!そういえば私はパイナップルやキウイのようなものを食べるとたまに喉のあたり痒くなったり、耳の中が痒くなったりする。アレルギー症状だったのか?


“ぜんそくはIL-4(インターロイキン4)か。” の続きを読む

腸移植ではなく便移植?新たな治療法-潰瘍性大腸炎の新療法141511

最近は日々、クローン病潰瘍性大腸炎に関する記事が出ていますね。良いのか悪いのかは解りませんが炎症性腸疾患もマイナーではなくなり周知度が高まって来た感があります。

2014年05月10日付の朝日新聞から
腸の病気 新たな治療法と出ていました。
これは他人の便を移す「便微生物移植」と言うようだ。

人間の腸内には数百種類、数百兆個の最近がすんでおり免疫や栄養の分解などに関わっています。
潰瘍性大腸炎など腸の病気を持った患者の腸内細菌は細菌の種類も個数も少ない。

お!最近ようやくクローン病関連ブログらしくなってきた!でも月曜日の朝から週末まで関東です。。。
また難病患者の出張旅ブログになってしまう。。



“腸移植ではなく便移植?新たな治療法-潰瘍性大腸炎の新療法141511” の続きを読む

免疫反応を抑えるたんぱく質特定-クローン病の原因究明140509

またもや炎症性腸疾患のネタ
2014年05月09日付日経産業新聞からのネタです。
なんか2日連続で炎症性腸疾患に関する記事があると日々色々と研究してくれている人がいるんだなと
希望が湧いてきますよね。

クローン病潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患ですが、とある免疫反応を抑えるたんぱく質があり
今回はそれを特定したと言うお話です。

慶応義塾大学は体にとって本来は異物であるはずの腸内細菌が体内で共生できる仕組みを突き止めた。
病原体などを排除する免疫反応が大腸の中で過剰に働かないようにするたんぱく質の働きを解明した。

このたんぱく質が出来ないように遺伝子操作したマウスは慢性大腸炎になった。
炎症性腸疾患の治療法開発に役立つという。



“免疫反応を抑えるたんぱく質特定-クローン病の原因究明140509” の続きを読む

新薬vedolizumab米国で発売-クローン病・潰瘍性大腸炎新薬情報131031

今年の06月の投稿しましたベドリズマブ(vedolizumab)の継続情報です。

潰瘍性大腸炎・クローン病治療薬Vedolizumabの欧州における販売許可申請について-クローン病の新薬130609

2014年米国で発売の見通し

武田薬品工業が開発する潰瘍性大腸炎クローン病治療薬「ベドリズマブ」が来年に米国で発売される見通しとなっています。(既に欧州では申請済)。
06月の記事には詳しく書いておりますが、ベドリズマブ(vedolizumab)はalpha4beta7インテグリンと言う物質を阻害して効果を発揮します。
残念ながら日本での申請等の日程は決まっていません。ただ、欧州!米国!と来ましたのでそんなに遠くない時期に日本でも使えるようになると考えています。


“新薬vedolizumab米国で発売-クローン病・潰瘍性大腸炎新薬情報131031” の続きを読む

コーヒーには抗炎症作用があるのでは?-クローン病 コーヒー131006

お問合せから。

ブログの記事で「クローン病にコーヒーはダメ」と書いてありましたが、やはりクローン病にコーヒーはダメなのですかね?私はクローン病と診断されて約10年です。毎日コーヒーを飲んでいますが、そこまで調子悪くなったことはありません。またコーヒーには抗炎症作用があると聞いたことがあります。クローン病も炎症なのでコーヒーの抗炎症作用って期待できませんかね?(笑)。私はコーヒー大丈夫ですよと言うご報告まで。

過去に何度かクローン病とコーヒーに関してはこのブログでも取り上げておりますが、その度に「私、大丈夫なんですけど~」「俺は大丈夫だぜ?あんたコーヒーネガティヴキャンペーンだな?」とか。「あんたコーヒーだめだ!って言っている割にはよくブログの記事にコーヒー飲んだ!って書いてあるぜ!どう説明するんだ?」とか。「テメーの物差しですべてが測れると思うなよ」とか。かなり内容は盛っていますがそんなところです(笑)

もちろんコーヒー無理です!って人もいますが大丈夫です!って人も結構いらしゃるようです。
これは私のクローン病にコーヒーはあまり良くないってことで個人差があるってことですね。

なんか、私が反コーヒー派みたいな扱いになっているので、そうじゃないぞ!と言う申し開きです。(笑)

私もコーヒーが大好きで出来ることなら毎日でも飲みたいですが、調子が悪い時に飲むとクローン病が本当に大暴れするんです。。
でも調子がそこそこ良い時は缶コーヒー飲んでいます。



“コーヒーには抗炎症作用があるのでは?-クローン病 コーヒー131006” の続きを読む

ヒュミラがレミケードを抜いた!-大型医薬品売上高ランキング2012

ヒュミラかレミケードか?

ヒュミラVSレミケード


2012年の世界の大型医薬品ランキングを見ていたのですが、抗体医薬品がトップ10に7品目そしてトップ3は全て抗体医薬品でした。
1位はヒュミラです。96.03億ドルで前年比17%アップ
2位はレミケードで90.71億ドルで前年比1%アップ
3位はエンブレルで84.76億ドルで前年比7%アップ
でした。
上位は全て関節リュウマチの適応症の薬です。そして腸のリウマチとも言われるクローン病にもヒュミラレミケードが適応となります。

もちろんこれらのバイオ医薬品、抗体医薬品が台頭して来た背景にはこれまで上位を占めていた化学合成による治療薬が特許切れとなり販売額が落ちたということもあるでしょう。特許が切れると安価な後発医薬品(ジェネリック医薬品)が出回りますので一気に薬価は下がります。

クローン病患者もお世話になっている生物学的製剤です。私がレミケードを始めた2009年はレミケードしか選択肢はありませんでしたが、現在はヒュミラも選択肢に入ります。ではヒュミラか?レミケードか?悩むところですよね。



“ヒュミラがレミケードを抜いた!-大型医薬品売上高ランキング2012” の続きを読む

ゲル状の癒着防止剤-クローン病 手術130925

もちろんクローン病だけではなくどのような手術でも、術後は多かれ少なかれ癒着が起こります。単に癒着しているだけならいいですが、その癒着が原因で腸閉塞や女性であれば不妊症等の合併症に悩むことがある。最悪の場合はその癒着を剥離するために再手術もあります。

特にクローン病はややこしく、癒着で腸閉塞が起こっているのか?クローン病狭窄や炎症で腸閉塞が起こっているのか?がわからない。
ただシート状の癒着防止剤(癒着防止吸収性バリア セプラフィルム)はあります。これでかなり癒着は軽減されるハズです。また術後の早期に積極的に歩行することによって癒着を防止することもされます。

ただ最近のクローン病手術も内視鏡術が多くなってきています。ただ内視鏡術は手術侵襲が小さくて体に負担は軽いのですが、術野が狭いためにシート状の癒着防止剤が使えない。そこでそれらを克服するためにゲル状の癒着防止剤が開発されました。


“ゲル状の癒着防止剤-クローン病 手術130925” の続きを読む

抗体薬品の品質・精密管理-レミケード130926

多くのクローン病患者がお世話になっているレミケード
レミケードは抗体薬品です。今日はその抗体医薬の品質管理についてのお話。

抗体薬の品質にはバラつきがあり、それを精密にかつ短時間で解析するのが課題だった。
抗体医薬品は糖鎖が結合していることが多く、その糖鎖部分は抗体医薬品の生理活性、安定性、体内動態及び溶解性などに大きく関与している。

複数の糖が連なった糖鎖の構造を解析する「エレクシム法」と呼ばれる解析技術で、島津製作所独立行政法人理化学研究所が共同開発をした。

糖鎖から発生する特定のイオンを分析機器で解析することにより糖鎖の構造を把握する。
今回の技術で従来から20倍の早い10分で解析が出来て、感度も3倍に高めたと言います。

“抗体薬品の品質・精密管理-レミケード130926” の続きを読む

腸炎を抑える細菌特定-クローン病のネタ130714

またもや日経新聞ネタ

【腸炎を抑える最近特定】東大など 治療・予防に可能性
東京大は人の腸内で過剰な免疫反応を抑える働きを持つ細菌を特定した。17種類の細菌が混合しており、動物実験で腸炎や下痢を抑えるのを確認した。アレルギーや炎症性腸疾患などの治療や予防に役立つ可能性がある。
病原体などを攻撃する免疫細胞には、過剰な免疫反応を抑える「制御性T細胞」と言うタイプも存在する。炎症性腸疾患などでは、この細胞の働きが低下していると考えられている。
ソースは日経新聞2013/7/11

そうか。炎症性腸疾患って腸疾患だけど腸の病気ではなくて体そのものの免疫がおかしくて、その結果が消化管に出ているんだ。って勝手に思ってるのですけどね。骨に出たらリウマチとか。でも色々と調べらているのは有難い。

“腸炎を抑える細菌特定-クローン病のネタ130714” の続きを読む

炎症性腸疾患の原因遺伝子インターロイキン12B

日経新聞を読んでいてこんな記事を見ました。見出しが難病の「高安病」原因遺伝子を発見ですが、読んでいくと最後に炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎)にも触れていました。

「難病の「高安病」原因遺伝子を発見」
京都大の寺尾知可史特定助教授らは、女性に多い難病「高安病」の原因遺伝子を突き止めた。血管が細くなって臓器に十分な血液が行きわたらず、臓器障害や慢性疲労といった症状があり、国内に5,000人~10,000人の患者がいるとされる。免疫の異常で起こる病気と関係がありそうで、治療法を転用できる可能性がある。健康な人と患者の遺伝情報を比べ、2つの遺伝子が発症に関係していることがわかった。そのうちの一つ「インターロイキン12B」遺伝子は免疫が自分の細胞を誤って攻撃することで起こる潰瘍性大腸炎などの原因とされる。

直接的にクローン病の何がどうなるってわけでもありませんが、まだ治療や創薬は可能性の域ですがこのように日々、遺伝子や原因を特定しようと研究されて解明されていくのは希望ですね。


“炎症性腸疾患の原因遺伝子インターロイキン12B” の続きを読む

レミケード32回目、倍量投与13回目-インフュージョンクリニック130626

さて、今日は診察日とレミケード日と言うことでグランフロントにある錦秀会インフュージョンクリニックへ行ってきました。

「体が怠い!」「おかしい!」「肝臓かどっかイワしている!」と散々と思いのたけを主治医に伝えました。

血液検査の結果ですが白血球は8,500 CRP0.3 貧血症状も出ていないし、肝臓の数値も前回の結果は悪くない。
今回の結果は明日以降に出るのでしょう。非常におかしければ電話でもかかってくるでしょう。

今の所は日々の労働の疲れなんじゃないか?って話になっています。
ということでレミケードの他に栄養的な点滴を2時間かけて投与してもらいました。

実は出張等の疲れは「時間」ではなくその「移動距離」に依存するって話題になりました。
時間が長くかかっても移動距離が短ければあまり疲れないし、今はもう就航していませんが、コンコルドで音速で移動すれば時間は早いけど移動距離が長いので疲れるとか。

これからは船だな!船でゆっくり移動するか。よし!お盆の旅行は船だ船!
(なんとも短絡的な思考回路ですね。)


“レミケード32回目、倍量投与13回目-インフュージョンクリニック130626” の続きを読む