クローン病の診断


クローン病の診断までなかなかいかず、症状にひたすら苦しんでいるクローン病患者さんが多いです。これはクローン病が診断が難しい病気ではありません。クローン病の初期症状があまりにも日常にありふれたものだからです。
クローン病の主な初期症状は、「下痢」や「腹痛」です。さてこれで病院へ行くでしょうか?。「正露丸でも飲んで寝とけ!」となることが多いでしょう。下痢の腹痛なら感覚的にも「腸が痛い!」とわかりますが、小腸の炎症が痛む場合は「胃が痛い」と感じてしまうことも多いようです。「神経性の胃炎かな?中外胃腸薬でも飲んで寝とけ!」となるのですよね。

ここで食事を気をつける

下痢や腹痛なので「食べ過ぎているのかな?」と思い、食事を少し制限したり、胃腸を労ったものを食べたりします。初期のクローン病はこれでも寛解に向かいます。すると「下痢や腹痛」が治ることが多いのですよね。よってまずはこの時点でクローン病と診断されることがありません。血液検査もしていればCRPが上がっていることもありますが「風邪でも引いているのかな?」と言う診断になって、やはりクローン病の診断に行き着くのは少ないようです。