TNF-αモノクローナル抗体製剤と脱髄症状


TNF-αモノクローナル抗体製剤は私たちクローン病患者にとってなじみが深い、レミケードやヒュミラです。仲がよい同病同志でヒュミラ投与の方が脱髄疾患の疑いになっております。その人はレミケードが約2年半、ヒュミラへスイッチして約1年半です。以前にも手足の痺れ等があったようですがここ最近になって手足の痺れ(ピリピリ静電気感)や足の脱力感を顕著に感じるようになり、神経系の科を受診されました。現在は検査の結果待ちです。


副作用

レミケード(インフリキシマブ)、ヒュミラ(アダリムマブ)に副作用として脱髄症状の出現や脱髄疾患の悪化があげられています。発生頻度は不明(海外の市販後における自発報告等の頻度の算出できない副作用)。発生頻度は不明となっていますが、海外、国内ともに調べると信頼出来る機関からそこそこの情報が出ていますのでもしかすると発生頻度は不明なだけで一定の割合で脱髄の副作用で悩んでいる人がいるのかな?とか勝手に思っています。

脱髄疾患

脱髄疾患とは多発性硬化症、視神経炎、横断性脊髄炎、ギラン・バレー症候群等の神経系の病気です。多発性硬化症やギラン・バレー症候群(CIDP)や慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP)は特定疾患となっており難治性となっております。
中枢神経系(多発性硬化症、視神経炎、横断性脊髄炎等)
末梢神経系(ギラン・バレー症候群等)と定義されています。

脱髄疾患の症状

主にけいれん、両足のしびれ・まひ、脱力、知覚異常、眼を自由に動かせない、二重に見える、目のかすみ、視力低下、大便がでにくい、尿がでにくい等があります。こんな状態になったら即医師へGO!です。早い対応、対策ほど結果は良いようなので、ネットで見て悩んでいる時間があるなら病院へ行くことをお勧めします。

脱髄疾患は複雑

脱髄疾患と一口で言っても実に多彩で、薬剤性末梢神経障害と定義されてそこから色々な鑑別を経て脱髄疾患の中でもどれか?が決まるそうです。ただ色々と読んでいると、原因になる薬剤の投与から短くて1週間、長くても数週から数か月で発症するようだ。数年ってのもあるのだろうか?本当によくわからない。

予後

どうやらあちこち読んでいると。レミケードやヒュミラを投与する前から脱髄疾患の要素がある場合(脱髄症状悪化)とレミケードやヒュミラを投与を機に脱髄疾患が出る場合(脱髄症状発現)では状況が違うらしく。レミケードやヒュミラを投与を機に脱髄疾患が出た場合は中止することにより脱髄疾患からの回復の期待が大きいようです。投与以前に脱髄疾患があった場合は概ね脱髄疾患と定義されている病状と予後をたどることが多いようです。でも結局は発生頻度は不明とされているくらいなのでこの情報もイマイチかも知れませんので心配な方はしっかりと医師に聞いてください。ただし神経内科に長けている医師でしょうね。原則的にTNF-αモノクローナル抗体製剤(レミケード、ヒュミラ)の投与は中止となります。

ブログランキング参加しています。

ブログランキングでは同じクローン病と闘っている方のブログがたくさんあります!。是非ともお立ち寄りください

にほんブログ村 病気ブログ クローン病へ

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

スパムを防ぐため画像の通りに入力して下さい。