クローン病患者における海外旅行の準備



このクソ超円高のおかげ様で製造業の海外生産は本格化しています。会議を海外でするぐらいですから、もう普通なことになっています。私もアジア圏内を彷徨う生活を強いられそうなので、診察時に医師にも相談していた。とりあえず、どこかの国の空の下で行き倒れになってもいいように、医師が紹介状を書いてくれた。私の主治医はグローバルな方なので、とりあえず各国のクローン病における現状を聞いてみた。


韓国は日本とIBDで共同会議をしている状況なので概ねOK、シンガーポールもOK、ベトナムはクローン病がどうのこうのは不明だが医療水準的には心配がないとのこと、ベトナムはハノイ在住の国境なき医師団が2003年当時、世界の保険機構を震撼させたSARS(サーズ)ウィルスを認定し、世界に警告した。ベトナムにおいてはSARSの大規模な流行を防ぐことができたくらいだ。ただ中国は未知数らしい。う~ん。中国が不安。とりあえずヤバくなったら帰ってくればいいや。数時間だし。腹膜炎にさえならなきゃ大丈夫。


きちんと準備と心構えさえしておけばクローン病でも海外出張や海外旅行へ行けます。ましては現在はレミケードなる炎症を強力に抑える治療もあるのでますますクローン病患者の海外旅行のハードルは低くなったと思っています。


海外旅行

私は今回は海外出張ですが海外旅行も同じことです。クローン病患者にとって海外旅行はハードルが高いですよね。トイレはあると言っても狭くて落ちかない機内のトイレとか。でも食事のハードルさえなんとか考えれば海外旅行は行けますよ。

機内も大丈夫

日本の航空会社であれば低脂肪食とかも融通してくれます。(事前に言っておけばスムーズ)。またトイレの件も客室乗務員に「お腹を壊しているので」と言っておけば気遣ってくれますし、状況によってはトイレ近くの席にしてくれることもあります。(ツアー旅行なら厳しいかも知れませんが)。

食べ物に注意

海外旅行や海外出張となると食事のハードル?と心配になりますが、大体の国では日本食はあります。ただし高い!しかしそんなことを言ってはいられないので我慢して払いましょう。しかしローカルになると日本食はない地域もあります。事前に行く場所を調べて最悪の場合を考えてエレンタールを持って行く準備も必要かも知れません。私もパウチタイプのものを10袋程度持って行くことがあります。これでカロリーは足りませんが3日間は乗り切れますよ。

プレドニンとかロキソニンとか



非常用回避手段としてプレドニンをもらった。調子を崩したら開始する。20mgから開始して症状によって減量開始、帰国後に病院へ。まぁ最悪は絶食でホテルで安静にしていれば日本となんら変わりない。要は崩し始めた初動で炎症をコントロールするのが大切です。この即効性はプレドニンしかありません。プレドニンはステロイドなので毛嫌いする方もいますが、クローン病患者の緊急対処はプレドニンが有効です。特に海外旅行や海外出張ではいざと言うときの必要なアイテムと思っています。

ゼンタコートも出たし

2016年にゼンタコート出ました。腸管だけに効くステロイドと思ってください。プレドニンのような副作用も低減されています。医師との相談ではありますが、これを予防的に飲んでおくと言う手もあります。2017年現在の最長処方期間は2週間分です。医療保険の関係上そのような出し方が出来ないのであれば全額自費負担でお願いする方法もあるでしょう。現にインフルエンザのタミフルも全額自費で処方してもらって「どうしてもこの期間はインフルエンザには罹患したくない!」って時は飲むそうです。タミフルを飲んでいる期間はインフルエンザウィルスは増殖出来ないので乗り切れるようです。

海外旅行旅行保険

一般的な海外旅行旅行保険は持病が悪化した場合については補償しません。よって出張なんだから会社が保険入っているだろ?って思っていると思わぬ落とし穴があります。海外旅行保険で持病悪化が補償されるのは2社ほどありました。その他の保険会社の約款等を見た限り、他はありませんでした。要は普通の海外旅行保険ではクローン病の悪化や急な腸閉塞で病院へ運び込まれても保険が出ないケースがあるのです。7日間の渡航で約7500円の保険金で300万円が補償限度額ですが。安心を買うと思って加入されることをお勧めします。

旅行に関するブログ投稿

別途、このブログにクローン病患者の旅行に関しての心構えを投稿しておりますので、ご参考に。

クローン病患者の国内旅行の心構え



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