クローン病患者の旅行
クローン病患者にとってどうも前向きになれない事が多いのが「旅行」です。旅行というのはクローン病患者にとっての大きな課題である「トイレ」「食事」が関わるからです。
移動中に下痢になってトイレに何回も駆け込んだらどうしよう。特に飛行機や新幹線など乗る時間に制約がある場合はそれだけでも旅行に行く気は半減ですよね。
出先でクローン病が悪化して腹痛や発熱が出たらどうしよう。とか、確かに発熱はまだ乗り切れるとして腹痛はかなり辛いものがあります。それを想像するとクローン病患者は旅行にくもんじゃない。と考えてしまいます。
なんとかなる？
よくこのテの相談で「行ってしまえばなんとかなるよ」的な事を見ますが、「勢いだけでなんとかなるものではありません。」、もちろん旅行へ行く決断はある程度は勢いが必要ですが、クローン病は勢いだけで潜んでくれるような簡単な病気ではありません、それでなんとかなるのであれば私は毎日「勢いで生きます」 🙂
計画と準備を
ではクローン病患者は旅行に行くな！ってか？。まぁ行かない方が身のためですが、クローン病にそこまで人生を制約されるのもアホらしいのでここは作戦で乗り切りましょう。
事前にお腹は整える
事前に調子を整えておく事が必要です。旅行の一週間前からエレンタールの比率を増やして守りに入るとか、いっその事、完全絶食だ！で挑むのもいいかも知れません。これで初日に腹痛で行けそうにもないとかに陥る確率はかなり減ります。まずここを避けなくてはなりません。突然行けなくなれば他の人にも迷惑がかかります。一人旅ならいいですけどね。 🙂
下痢に備える
クローン病の旅行を阻むものは下痢！こいつです。車とか時間にあまり制約のない移動手段なら焦らないのですが、クローン病患者は体力的なものもあり公共に交通機関を使うことの方が良い選択です。となると「時刻との戦い」です。できるだけ余裕の持った時間配分にすることです。少々駅とかで待ち時間があるくらいが心に余裕ができて却って緊張感からも解き放たれて不要な下痢を回避できるかも知れません。飛行機なら国内線であっても二時間前に空港に入る準備を。
エレンタールはどうする？
私は今回の旅行も車移動なのでエレンタールを積みましたが、内心は「わざわざ大量に持って行かなくてもいいんじゃない？」って思っています。しょせん、二泊三日あたりの国内旅行であれば荷物の隙間にパウチタイプのエレンタールを緩衝材がわりに詰めておいてボトルは水と一緒に現地調達ですよ。旅行先でもしか調子が悪くなったらエレンタールも飲まない完全な絶食で乗り切る。もしくはコンビニでウィダーゼリーを調達すればオッケーです。ただ海外となると現地の状況がわからないのと長期になるので荷物になってもエレンタールは持って行くべきと考えています。
出来るだけ食べない
旅行ってのは「食べる」というのが目的の一つにありますが、ここはクローン病患者の事情です。グッとこらえてできるだけ食べないことに徹しましょう。朝は食べずに、お昼もうどん、夜は食べる、みたいな感じですね。それだけでも随分違います。
後は気持ち
私もクローン病患者の割には出張や旅行へよく行きます。日本国内であれば保健所と特定疾患の受給者票さえあればなんとかなります。どこかに病院はあります。立ち往生なんてなることはありません。もしここでこうなったらこうすると行動を決めておくだけで気も随分楽になりますよ。
夕方からの一泊温泉旅行から
旅行に行くとなるとアホみたいにフルスケジュールを入れます。健常者の方と一緒となると「どうせ行くのだから！」と目一杯入れます。クローン病患者には迷惑なお話しです。そこで自信を無くして「やはり行かない」ってなります。まずは一人で行ってみてはどうでしょう？、昼過ぎに出て夕方に温泉宿について温泉に入りゆっくりして軽く食べて翌日少し観光して帰ってくる。一泊検査入院と思えば楽勝ですね。これでも結構楽しいものですよ。
ひとり旅を満喫している人
クローン病でひとり旅を満喫している人もいます。400CCのバイクであちこち行っておられます。バイクなら下痢であろうがあまり渋滞を気にせずにコンビニへ駆けこめるし、ひとり旅なので調子が悪くなったら帰って来ればいい。と言う精神です。その方曰く、調子が悪くて寝込むのであれば自宅の部屋で寝込んでいようが旅先の宿の部屋で寝込んでいようが同じなので、旅先の宿でゆっくり寝込んでいます。ということです。クローン病ひとり旅は強いな！と思いました。楽しめる人はどんな状況であっても乗り切るのですね。やはり事前にしっかりと考えと行動を明確にしておく事が大切と思いました。
海外旅行はハードルが上がる
海外旅行となるとは少しハードルが上がります。このブログに海外旅行についても投稿しておりますのでご参考に。
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