クローン病と癌


以前はクローン病が原因で癌になる確率はそう高くはないと言われていました。同じ炎症性腸疾患で潰瘍性大腸炎だと全大腸型で発症後10年を超えると大腸癌へのリスクがあると言われています。
しかしここ数年に考え方が少し変わってきていて。クローン病患者でも同じような癌の発症率だということ。またクローン病潰瘍性大腸炎もはっきりとした癌の形ではなく、扁平癌や粘液癌等が多く発見が遅れがちであること。が言われております。

医師の中ではクローン病患者は低脂質の食生活になっていることが多いので癌のリスクは下がる。
と言う見解もあれば、繰り返す炎症で発がん率が上がる。と言う医師もいます。

はたまた

レミケードの出現で炎症はコントロールしやくくなった。レミケードで悪性リンパ腫や白血病の発がんリスクがあるかも知れないがそれ以上に大腸癌等固形癌のリスクは下がるとか。
クローン病と癌については色々な考察がされています。



免疫抑制剤とステロイド

クローン病での発癌は日本より欧米のほうが率が高かったのですが、治療の欧米化(免疫抑制剤やプレドニン等)で薬物治療がメジャーになるにつれて発癌率が増えていると言う意見もあるようです。じゃぁどれだけ増えたのですか?って言うデーターはありませんが今後はそれも整備されていくのでしょう。

もともとクローン病は

レミケードイムラン(免疫抑制剤)悪性リンパ腫の発症リスクがあることが知られていますが、もともとクローン病患者そのものに悪性リンパ腫の発症リスクがあるので一概には薬のせいばかりとは言えないでしょう。

またクローン病患者は小腸癌のリスクが上がります。当然と言えば当然ですね。でも小腸癌そのものが稀な癌であるのであまり心配する必要はないのですが、大腸のようにファイバーで簡単に見れるものでもなく、小腸を内視鏡的に検査するとなるとダブルバルーン内視鏡など大掛かりな検査になるので発見が遅れがちになるのでそれが怖い部分ですね。

レミケードで癌のリスクが

レミケードで免疫を抑えるので発がんリスクが言われています。これは医師でも見解が割れていて、特に大腸や小腸は度重なる炎症でいずれ癌化する。よってレミケードで積極的に炎症をコントロールできれば固形癌のリスクは下がる。もちろんそうかも知れないけど、消化管だけに目を取られてもいいのか?乳がんや肺がん等もリスクが上がるだろう?等々。とりあえずレミケードやヒュミラをする人はPET-CTでも定期的に受けて早期発見に努めるしかないのか?

痔瘻(ろう)からの癌にも注意

また複雑な痔瘻を長期に患っているのであれば痔瘻からのがんの可能性も心配なのでマメに検査をするように医師に勧められる方が多いでしょう。痔瘻癌の半数は(*1)粘液癌であることですが腺癌であったり、扁平上皮癌印環細胞癌であったりと一口で「」と言っても多種多様ですね。

*1 粘液癌
多くのがんのしこりは、がん細胞が詰まっていますが、このがんは、しこりの大部分が粘液で、がん細胞は粘液の中に浮いたように存在します。
かなりおとなしいタイプの癌と言われ、転移を起こすことは割と少ないとされる。


私も44歳

私も44歳(2011年現在)です。クローン病どうのこうのと言うより、その他の健康にも目を向けないといけない年齢に差し掛かっていました。ついつい大きな難病を持っているとそればかりに気がいきますが、結局はクローン病で死ななかったけど、別の病気が手遅れでした!ってならないように注意したいものです。

まだまだ「これだ!」って言う一般的な学説までにはなっていないように感じます。
となると私たちクローン病患者は早期発見で防衛作戦に出ないといけないのですが、やはり胃カメラ大腸の内視鏡そして小腸の造影とか検査としてはなかなか苦しい検査なので億劫じゃないですか。健康な腸であれば大腸の内視鏡も少しの憂鬱ですが、狭窄や術後の癒着した腸を持つクローン病患者としては大腸の内視鏡は修羅場だな(涙)

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