結節性紅斑はクローン病の皮膚合併症でもあります。


結節性紅斑

クローン病-結節性紅斑
クローン病の腸管外合併症の一つとして皮膚に出るものがあります。その中で向こう脛(すね)あたりに赤い斑紋が出て要所要所に硬いしこりというか固まりを触れるのは結節性紅斑かもしれません。激しく痒いとかはありませんが、痛いです。この結節性紅斑ですがクローン病や潰瘍性大腸炎のような炎症性疾患に合併することが多いのです。クローン病や潰瘍性大腸炎だから結節性紅斑が出るのか?、もともとクローン病や潰瘍性大腸炎が発症するような自己免疫がイマイチな体の背景で出るのか?ですが、クローン病や潰瘍性大腸炎の病勢に対応して出ることが多いとも言われています。はっきりした原因はわかっておらず、基礎疾患(炎症生腸疾患や悪性腫瘍、ベーチェット病等)に伴ったり、感染症に誘発されたり、薬のアレルギーで出たりと様々です。

皮膚症状が問題ではない

そんな皮膚に出る結節性紅斑ですが、皮膚に出ていますが結局は全身症状です。両脚の左右対称に出ることが多いです。皮膚症状はそこまで大したことはありませんが、これは個人差があります。硬いしこりが出来る場所によってはビッコを引いて歩くこともあります。辛いのはそれと同時に出る。関節痛や倦怠感や発熱です。病院に行って見せて「クローン病です」とか言うと一撃で結節性紅斑の診断が出ます。診断は出ますが皮膚科の医師では手が出せないことが多いです。結局はクローン病の基礎疾患があるので皮膚科の治療でクローン病に影響が出れは困るからです。結局はクローン病の主治医のところへ改めて出向いて「結節性紅斑て言われた」と言ってそこから治療スタートです。これを考えれば一通り揃っている総合病院の方がクローン病治療は向いているのかな?


結節性紅斑の治療

皮膚だからステロイドの軟膏でしょ?ってなりそうですが、ステロイドの軟膏は適応外のことが多いそうです。結節性紅斑の第一選択は「安静」なのです。それとクローン病等の基礎疾患がある場合はそちらの治療なのです。クローン病のブログなのでクローン病前提でお話しをしていますが、結節性紅斑は感染症等も原因であるので下手にステロイドを使わずに非ステロイド系抗炎症剤でコントロールをします。全身症状が重症な場合は入院となります。そこでクローン病患者であればステロイドの投与も治療の選択肢になって来ます。

結節性紅斑は一応治る

安静にするなり治療をしていれば結節性紅斑は遅くとも4週間程度で治ります。でも再発もします。困ったことに基礎疾患であるクローン病はうまくコントロール出来ていても結節性紅斑が思い出したように出て来ます。出て来たら対症療法で乗り切るしかありません。脚を上にして寝たら良い的なことも書いてあります。

結節性紅斑に慣れないように

そんなタマに出て来ては私達をブルーにする結節性紅斑ですが、「私はクローン病だから」と思い込まないで、他の疾患もたまには疑ってみてください。白血病や悪性腫瘍も潜んでいる可能性もゼロではありません。

生物学的製剤の出現で

レミケードやヒュミラなどの生物学的製剤の出現でクローン病のコントロールが楽になりました、また結節性紅斑も炎症生の疾患です。レミケードやヒュミラの投与によって結節性紅斑のような腸管外合併症を遠ざけることが出来ると言う反面、レミケードやヒュミラの投与をきっかけで結節性紅斑を新たに発症することもあります。本当に人間の体ってよくわかりませんね。またレミケードで結節性紅斑は出たけど、ヒュミラに変えたら出なくなったとか。クローン病もややこしいですがクローン病の治療もややこしいですね。

近況

急に寒くなってきました。本日とうとうファンヒーターをつけました。
起きるのも辛くなってきたし。お腹も冷えやすいし。
う~ん、布団でずっと眠っていたい季節です。

posted by (C)ajari

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