壊疽性膿皮症(えそせいのうひしょう)-クローン病の皮膚合併症


壊疽性膿皮症(えそせいのうひしょう)

壊疽性膿皮症とクローン病


クローン病の皮膚に出る腸管外合併症として壊疽性膿皮症があります。同じ炎症性腸疾患の潰瘍性大腸炎の方が壊疽性膿皮症はクローン病患者と比べて出やすいと言われています。突然、アザなようが出来て徐々に広がり黒い色に変色して行きます。お腹やお尻、脚が出やすいようです。痛みは個人差はあれどそこそこ痛くて痛み止めが必要なレベルと書かれています。

自分自身を攻撃

壊疽性膿皮症は炎症性の疾患です。免疫が腸管を攻撃してクローン病や潰瘍性大腸炎として症状が出るのと同じで、そのようなことが皮膚で起こっているのです。


治療はステロイド

治療はステロイドです。入院治療になることも多く、ステロイドパルスと言って点滴で大量のステロイドを入れて炎症を叩く治療が多いです。クローン病や潰瘍性大腸炎に合併した壊疽性膿皮症は基礎疾患であるクローン病や潰瘍性大腸炎が改善すれば壊疽性膿皮症も改善する傾向にあるようです。特に潰瘍性大腸炎では大腸を摘出した後に壊疽性膿皮症が急速に改善したと言う症例が結構あるようです。クローン病も小腸型クローン病より大腸型クローン病の方が壊疽性膿皮症を合併することが多い。

レミケードはどうなんだ?

レミケードやヒュミラなどの生物学的製剤を投与したら急速に壊疽性膿皮症が改善した例があります。これはきっとレミケードやヒュミラによってクローン病や潰瘍性大腸炎が改善されたからからでしょうね。ではレミケードやヒュミラをしている患者はこれから先は壊疽性膿皮症を合併する心配はないか?と言うことになりますが、残念ながらレミケードやヒュミラを投与したら壊疽性膿皮症が出たと言うケースもあります。例えば尋常性乾癬なんてレミケードやヒュミラは治療薬です。しかしクローン病患者がレミケードやヒュミラを投与したら今までならなかった尋常性乾癬が発症することもあります。本当によくわからいですね。でもこれらは論文でも出ていますのできっと研究は進んでいるのだと願っています。

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